電気工事士は国家資格として需要があり、将来性が高い仕事といえます。一方で「電気工事士は忙しい」、「電気工事士になるのはやめとけ」という声も耳にします。

当記事では電気工事士が忙しいと言われる理由や、仕事の向き不向きについて紹介していきます。電気工事士として働くことに興味がある方は、ぜひ当記事を参考にしてみてください。

電気工事士はきつい？

電気工事士には「仕事がきつい」、「とても忙しい」といった印象を持つ人も少なくありません。確かに体力が必要な仕事ですし、現場の環境に慣れるために精神的な負担を感じてしまうこともあります。

しかし電気工事士は国家資格を取得することで安定した生活を送ることができますし、インフラを維持する仕事のため、常に一定の需要があります。

電気工事士の仕事はきついという側面はあるものの、それ以上にメリットややりがいがある仕事といえるでしょう。

電気工事士はやめとけと言われる3つの理由

「電気工事士になるのはやめとけ」という意見も見受けられます。具体的には以下のような理由です。

 肉体労働である
 繁忙期が激務
 一人前になるのに時間がかかる

それぞれ解説していきます。

肉体労働である

作業現場では終始立ちっぱなしで仕事をすることになり、屋外の環境では暑さや寒さに耐えなければなりません。また重い工具や資材・機材を運ぶなど、体力が必須です。

しかし仕事を続けていくことで体が慣れてくることもあり、経験を積むことで仕事にも余裕を持って取り組めるようになるでしょう。

繁忙期が激務

電気工事士は慢性的に人手不足な状況であり、一人あたりの労働負担が大きくなりやすい傾向にあります。現場ごとに最低の人数で業務を遂行したり、納期に間に合わせるために急な残業が入ったりすることも珍しくありません。

視点を変えると、電気工事士は常に仕事の需要があり、取得した資格を活かして働き続けることができます。様々な現場で経験を積むことで、キャリアアップや更なる知識や技術の向上につながるでしょう。

一人前になるのに時間がかかる

電気工事士という仕事は、多くの知識を求められます。道具や材料の名前など現場で聞き慣れない言葉が飛び交ったり、資格取得のための勉強に取り組んだりしなければなりません。

一人前になるためには2~3年の見習い期間が必要となりますが、経験を積みながら様々な資格を取得できれば、昇進や資格手当を通して年収アップも実現できます。

電気工事士に向いている人

電気工事士に向いている人の特徴とはどのようなものでしょうか。具体的には以下のとおりです。

 電気や電気工事に興味関心がある
 コツコツと丁寧に仕事に取り組める

それぞれ解説していきます。

電気や電気工事に興味関心がある

やはり電気や電気工事に興味関心があることは大切です。興味や関心がないと、仕事が長続きしなかったり、成長するために積極的に行動できなくなったりしてしまいます。もし電気や電気工事に興味関心があるなら、そのように感じた理由について考えてみましょう。

「子供のころからプラモデルや電子機器を扱うのが好きだった」「建設現場や作業現場の風景を見ているのが楽しい」など、きっと興味を惹かれる理由が心のなかにあるはずです。

コツコツと丁寧に仕事に取り組める

電気工事の現場では、感電などのリスクを伴う仕事に従事します。非常に細かい作業が多く、図面通りに正確に仕上げることのできる几帳面さも求められます。そのため作業方法や作業手順を正確に理解し、ミスなく工事を進めることが非常に大切です。

「丁寧に作業を進めることができる」、「几帳面で気配りが上手」など性格面に自信がある人であれば、電気工事士としての活躍が見込めるでしょう。

電気工事士に向いていない人

一方で、電気工事士に向いていない人も存在します。具体的には以下のとおりです。

 行動が自己判断になりがち
 勉強や座学に対する意欲が低い

それぞれ解説していきます。

行動が自己判断になりがち

電気工事士の仕事内容として、機器や器具への配線や所定箇所への取り付け・設置などが挙げられます。また建設作業と並行して進められることも少なくありません。

また自己判断で図面と異なる施工をしてしまえば、重大な事故につながる可能性も考えられます。単独ではなく少人数で作業を進める現場が多いことからも、協調性を持たなければなりません。

つまり電気工事士は、各所との連携を伴う仕事となります。自己判断で物事を進めてしまいがちな人には不向きな仕事といえるでしょう。

勉強や座学に対する意欲が低い

電気工事士として働くためには、資格取得が必要となります。ただし決して簡単に合格できるわけではありません。例えば第二種電気工事士の合格率は60%前後で推移しており、10人に4人は不合格となっています。
（参考：令和5年度第二種電気工事士上期学科試験の結果について）

資格を取得できなければ、業務内容の幅も広がりません。仕事のやりがいも感じられなくなり、長期的なキャリアを見据えにくくなってしまうでしょう。

電気工事士に関するよくある質問

電気工事士によくある質問をまとめてみました。ぜひ参考にしてみてください。

電気工事士は危険なの？

電気工事士には感電や墜落など、危険を伴う仕事もあります。しかし安全対策をしっかりと行えば、危険を回避することができます。安全第一で仕事をすることが大切です。

電気工事士は未経験からでも始められる？

電気工事士は未経験からでも始めることができます。20代だけでなく、30代まで募集対象となる求人も多いです。ぜひ積極的に応募してみましょう。

電気工事士の資格を取得するメリットは？

電気工事士の資格を取得することで、手に職をつけて一生の仕事とすることができます。需要も増加傾向なので、年収アップや独立を目指すことも可能です。

まとめ

電気工事士は体力疲労や日々の知識の習得など、きついと感じられる部分も確かにあります。しかし仕事に慣れながら様々な資格を取得することで、将来的に安定した生活を送ることができるのが大きな魅力です。

電気や電気工事に興味があるなら、ぜひ電気工事士の仕事を目指してみてください！