資格取得後の待遇UP!電気工事士の魅力とキャリア

電気工事士は、未経験からでも待遇アップを目指して働くことができる仕事です。せっかく真剣に仕事に取り組むのであれば、社会に貢献しながら好待遇で働きたいと思うことでしょう。
当記事では、電気工事士の資格概要や合格に向けた試験対策、電気工事士の資格取得後の将来性や概要について紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

電気工事士試験入門:資格種類、難易度、合格率一覧

電気工事士の資格の種類や難易度、合格率について解説していきます。

第一種電気工事士と第二種電気工事士の違い

電気工事士は第一種と第二種で分かれており、従事できる工事の範囲が異なります。
第二種は一般用電気工作物のみとなり小規模な工事に限られますが、第一種は一般用電気工作物および500kW未満の自家用電気工作物に従事できます。
つまり、難易度としては第一種のほうが第二種よりも試験合格のための難易度は高いです。
また第一種と第二種で就業環境も異なります。第二種は一般的な電気工事会社やビルメンテナンスの業務が中心です。第一種では実務経験が必須となるため、公共工事やインフラ工事にまで職務範囲を広げることができます。

試験の難易度と合格率の実態

第二種電気工事士の学科試験の合格率は60%前後、技能試験の合格率は70%前後です。半数以上が合格していることを踏まえれば、国家資格として難易度は比較的低いといえます。
※参考:試験実施状況の推移(第二種電気工事士試験)

第一種電気工事士の学科試験の合格率は50%前後、技能試験の合格率は60%前後です。学科試験は近年で上昇傾向にあるため、受験者にとって優位な状況となっています。
※参考:試験実施状況の推移(第一種電気工事士試験)

技能試験は事前に候補問題が公表されるため、事前に練習することが可能です。学科試験は試験範囲のみ公開されているため、知識や解き方を暗記しておくなど座学に取り組むようにしましょう。

試験概要・種類別内容・対策方法の徹底解説

電気工事士の試験概要・種類別内容・対策方法について解説していきます。

学科試験対策:出題範囲・受験方法・おすすめ勉強法

第二種電気工事士の学科試験科目は以下の通りです。

1.電気に関する基礎理論
2.配電理論及び配線設計
3.電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
4.電気工事の施工方法
5.一般用電気工作物等の検査方法
6.配線図
7.一般用電気工作物等の保安に関する法令
※参考:第二種電気工事士試験「学科試験のポイント」

第一種電気工事士の学科試験科目は以下の通りです。

1.電気に関する基礎理論
2.配電理論及び配線設計
3.電気応用
4.電気機器、蓄電池、配線器具、電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
5.電気工事の施工方法
6.自家用電気工作物の検査方法
7.配線図
8.発電施設、送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
9.一般用電気工作物等及び自家用電気工作物の保安に関する法令
※参考:第一種電気工事士試験「学科試験のポイント」

学科試験のおすすめの勉強法として、専門用語や工具の名前は確実に暗記することが大切です。また簡単な分野から学習することで、挫折することなく学習を進められます。試験の直前期には、テキストや過去問を繰り返し解いて、本番に望めるようにしましょう。

技能試験対策:実技実施内容・合格ポイント・練習のコツ

技能試験の実技内容は、配線図を時間内に欠陥無く施工する試験となります。候補問題は公表されているため、事前に目を通すようにしましょう。
※参考:第二種電気工事士技能試験の問題と解答

試験合格のポイントとして、まずは基本的な作業をマスターすることが大切です。試験で支給される工具には予備がほとんど含まれていないため、誤って破損させてしまうと完成できずに点数を落としてしまいます。
制限時間内に終わらせることも重要なので、まずは確実に完成させることを意識しましょう。

CBT試験の特徴・準備方法・受験ガイド

2022年12月より、電気工事士試験にCBT方式の受験が導入されることになりました。CBT試験とはコンピュータを利用して実施する試験方式のことです。全国各地のテストセンターで受験し、問題は紙ではなくPCの画面上に映し出されます。

CBTの受験にあたっては、マイページのアカウント作成や、受験地や受験日時の選択を自ら行う必要があります。詳細は受験者専用サイトをご覧ください。
※参考:令和5年度第二種電気工事士上期 学科試験(CBT方式)

CBT試験の準備方法として、基本的な操作方法や体験版を利用しておくことが望ましいです。自宅などで慣れておくことで、試験当日に戸惑うこと無く集中して試験に臨めるでしょう。
ただしCBT方式に抵抗感があるのであれば、無理してCBT方式を選択する必要はありません。筆記方式のほうが慣れていて実力を発揮しやすいと感じるのであれば、自分に合っている方式を選ぶようにしましょう。

試験申込方法・受験費用・日程・会場情報の詳細

電気工事士の試験申込方法・受験費用・日程・会場情報の詳細などについて解説していきます。

受験資格・申し込み手続き・事前準備のポイント

第二種電気工事士は年齢・性別・学歴・実務経験を問わず、誰でも受験できます。
第一種電気工事士も同様に誰でも受験できますが、試験合格後の資格免状交付については、電気工事に関して3年以上の実務経験を経ることで交付されます。

電気工事士の受験方法は、インターネットか書面による申し込みの2種類があります。
※参考:受験申込方法・受験案内

電気工事士の事前準備のポイントとして、独学で限界を感じたのであれば試験対策講座を受けることを検討してみましょう。
理解できない部分でつまずいてしまい、受験を諦めてしまうのは勿体ないことです。独学よりも効率が良いことから、勉強内容の理解が深まります。

試験日程・会場選択・受験当日の注意事項

第二種電気工事士の試験は年2回実施されます。2023年度からは、学科試験は筆記方式かCBT方式のうち、どちらかを選択して受験可能となりました。
2024年度(令和6年度)の学科試験は、上期はCBT方式が4月22日~5月9日、筆記方式が5月26日です。下期はCBT方式が9月20日~10月7日、筆記方式が10月27日です。
受験当日の注意事項として、筆記試験では持ち物を揃えるようにしましょう。特に身分証明書は筆記方式とCBT方式のどちらでも必要となります。技能試験では作業用工具や腰ベルトといった指定の工具を忘れずに持参しましょう。

電気工事士資格取得後のキャリア・待遇・事例紹介

電気工事士の資格を取得した後のキャリア・待遇・事例について紹介していきます。

資格活用の幅広い現場・業界・仕事内容の紹介

電気工事士は電気設備の工事や取り扱いのために必須とされる国家資格です。

電気設備は人々の生活に必要不可欠なものであり、電気工事には感電や漏電といったリスクを伴います。そのため、電気工事士法第1条において、資格を保有する人物のみが電気工事を行える旨が定められています。
※参考:電気工事士法(昭和 35年 8月 1日法律第 139号)の逐条解説

電気工事士が携わる仕事は、主に建築電気工事と鉄道電気工事となります。建築電気工事では照明器具の取り付けから電気配線の設計など、仕事内容は幅広いです。鉄道電気工事では変電設備工事や線路工事など、電車が安全に時間通りに運行するための下支えとなる業務を行います。

資格取得者の詳細な待遇・将来性の分析

電気工事は社会や産業が発展するうえで、切っても切り離せないほど重要な業務となっています。
電気工事会社だけでなく、建設会社やビルメンテナンス会社でも電気工事士の資格保有者の求人募集が行われており、キャリアアップや独立を目指すことも可能です。

また第一種電気工事士は2020年頃から人材不足に陥る可能性があり、第二種電気工事士は同じく2020年頃から1万人程度の人材不足が顕在化する可能性があります。
視点を変えれば、資格を取得して実務経験を積んで活躍できれば、より多くの会社や現場から重宝される存在になれるでしょう。
参考:電気保安人材の中長期的な確保に向けた課題と対応の方向性について

例えば電気工事士として実務経験を積んだ後、第三種電気主任技術者(電験三種)の資格を取得することで、再生可能エネルギー業界といった注目度の高い業界でキャリアを築き上げることも可能です。

電気工事士試験攻略のまとめ&今後の展望

第二種電気工事士は誰でも受験できることから、実務未経験でも挑戦することが可能です。資格を取得してから転職活動を行うことで、企業側に意欲をアピールできるでしょう。
ただし資格を保有していなくても応募を受け付けている企業もあることから、同時並行で求人を探してみることも大切です。
近年では大型の商業施設やマンションといった建設工事の需要や、震災復興に向けた工事も増加していることから、ますます電気工事士は必要とされる存在となります。
活躍できる現場も幅広いことから、腰を据えて中長期的に取り組むことができる仕事です。

まとめ

電気工事士は第二種と第一種に分かれており、未経験者であれば受験資格が問われない第二種から受験することになります。資格を取得して実務経験を積めば、待遇アップを狙いながら、中長期的に安定した働き方が可能です。

 

電気工事士は今後人材不足となる可能性が高いことから、誰にでもチャンスが広がっている業界・職種です。もし手に職を付けたい、一生取り組める仕事を探してみたいと感じているなら、ぜひ電気工事士の求人を探してみてください!

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